和竿のフライロッド


2000年1月から「和竿教室」に通い始め、フライロッドの製作をしています。

 初めは、カワハギ竿を作りたくて、「和竿教室」に入門したのですが、フライロッドが作れることを知って、2本目にフライロッドを作ることにしたのです。

 入門したのは鈴木秋水先生の主催している和竿教室です。竹選びから漆を塗って1本の竿に仕上げるまでを基本的には自分一人で行います。もちろん、先生の指導を受けながらです。竹の火入れはさすがにできませんから、先生にやっていただくことになりますが、それ以外は自分で行います。

 そうして和竿作りのノウハウを習得するのですが、「一生勉強を続ける」世界のようです。つまり、奥が深いということです。自分でやってみると、その工程の多さと労力は大変なものがあると痛感しました。まだまだ、和竿作りの初めの一歩を踏み出したばかりですが、ハマってしまっています。

漆を乾燥させるための「簡易ムロ」を作りました。

製作の概略(細かな作業の工程は省略しています。)

和竿つくりの詳しい工程を知りたい方は、「和竿づくりの本」を一読されることをお奨めします。細かな工程まで丁寧に解説していますので、よく理解できるのではないかと思います。

[『和竿づくりの本』 鈴木秋水著 築地書館]

1.切り組み  まずは竹を選んで、何フィートの竿にするのか、調子はどのようにするのか、を考えます。秋水先生がフライロッドに数年をかけて出した結論は「2本半」という形です。
2本半という継ぎです。
 竹の素材は、手元が「矢竹」、2番とトップが「高野竹」というものです。ロッドの長さを決めたら、継ぎの部分の太さを見て、竹を切断します。
 継ぎは、印籠継ぎではなく、並継ぎを採用しています。理由は継ぎの部分に負荷がかかるため、強度を考えてのことです。バンブーロッドでは金属のフェルールを使っているぐらいですから、継ぎの部分は細心の注意を払って切り組む必要があります。自分は「7’6”」の長さとしました。

2.火入れ

 竹の節に穴を開けてから、火入れをして真っ直ぐにします。(まだ自分ではできません!)

3.継 ぎ

 継ぎの部分に糸を巻き、「瀬〆(せじめ)漆」を塗って補強します。その後、竹の内側を削ります。ある程度テーパーを付けて削ったら、入れる方の竹の部分もテーパーを付けて削っていきます。これを合わせるのが難しいところです。とにかく少しずつ削っていって、ピタリと継ぎを合わせるのです。
瀬〆漆を塗った状態

4.口巻き塗り

 継ぎが完成したら、口巻き(継ぎの巻いた部分)に漆を塗り重ねていきます。「梨地漆」を塗った後に「色漆」を塗り重ねます。ただし、一度塗って乾いたら、紙ヤスリで研ぎ、それから塗るという工程を繰り返すので非常に時間がかかり、根気のいる作業です。自分は7回ほど塗り重ねました。ここで手を抜くと、絶対に綺麗な仕上がりになりません。自分は「レモン色」の色漆を使ってみました。
色漆を塗り重ねた状態

5.胴塗り

 口巻きの塗りが完了したら、その他の部分全体に漆を塗ります。自分の場合は、刷毛を使わずに塗る「拭き漆塗り」というやり方で胴塗りを行っています。理由は、竹の地の色を残したいためです。薄く溶いた「梨地漆」を胴に塗り、メリヤス布で上下にこすりながら塗っていきます。まさに「拭き取り」ながら塗っていくのです。従って、一度に薄くしか塗られず、何度も繰り返し塗り重ねることになります。自分の場合は、6回で終わりにしました。

6.ガイド付け

 ガイドはシングルフットを使いました。カーボンロッドと異なり、節があるため、節間にガイドがくるようにバランスを取りながらガイド位置を決めました。ガイドを付ける順番は、トップの次に5番目をつけ、次にその間の3番目を付け・・・とやっていくと、真っ直ぐに付けやすくなります。端から順番に付けるよりはGoodです。
ストリッピングガイド
シングルフットは巻くのが楽です。
※2001年3月現在で、ここまでですが、この後は瀬〆漆を塗ってから色漆を重ねていきます。
現在、平行してもう一本作製を始めていますので、その工程も含めて紹介していくつもりです。更新は頻繁に出来ないと思いますが、ご了承下さい!